sunflower
しばらく経って、お医者さんが出てきた。
「命に支障はありません。
念のため入院はしますが、
すぐに退院するでしょう。」
「よかった!よかった!」
和のお母さんは、再び泣き出した。
「ただ・・・」
気が重い表情をするお医者さん。
「右足を、骨折しています。」
「え・・・?」
「バスケをやってるんですよね?
諦めた方がいいでしょう。」
「そんな・・・」
その言葉を聞いた瞬間、
春は膝から崩れるように倒れた。
「春くん、すぐ退院できるから、
おばちゃんはいいわよ?」
何も言わない春。
きっと、泣いてるんだ。
こんな時に、私は何もできない。
春を連れ出した私が悪いんだ。
こういう事くらい想定できたはずだ。
私のせいで、和からバスケを奪った。
春を、傷つけた。