光の世界の住人
この人、どうしてこんなにキラキラしてるんだろう。
その辺の人とは、目の輝き方が違った。
「えっと…私は、澤田莉子です…1年生です」
「俺と一緒!俺は坂下潤!よろしくなっ」
「…うん、よろしく」
内気なうえに人見知りの私は、自分から会話を振ることはなかった。
それでも潤くんは、私に気を遣ってか、そうではないのかわからないけど、ずっと楽しそうにいろんな話を聞かせてくれた。
「クラス発表の表、見に行こうぜ!」
校門前まで辿り着いたとき、潤くんが立ち止まってそう言った。