一夜の過ち・・・からの恋


***あやside***


「梨沙!起きてよ!
ちょっとぉ~寝ないでよ!」


あたしの願いむなしく起きる気配のない梨沙。


そうだ!あの人にかけちゃお!
きっと来てくれるはず!


梨沙の携帯から部長代理に掛けた。


『もしもし』


『あっ・・・あの~あたし
千堂です!梨沙の友達の!』


『おう!千堂どうした?
これ小林の電話だよな?
何かあったのか?』


『夜分遅くにすみません
あのですね~お願いがあって
梨沙が酔っぱらってあたし1人では
どうすることもできなくて
電話しました』


『小林が?あのバカ!
世話のやけるやつだな!
しかし 別にオレに電話しなくても
親に掛けるとか・・・』


『梨沙の実家は遠いと聞いてます
それに 部長代理は梨沙の知り合ですよね?
だから電話したんです』


『知り合いって言っても
酔っ払いを介抱するほどの知り合いじゃない』


この人 ひどいな
冷たい人なの?
本心じゃないよね?
本心はきっと心配なハズだ!。


『そうですか・・・
それなら他をあたります
あっ・・・塩田さんの番号知ってます?
塩田さんも知り合いって言ってたから
電話してみます』


あたしは賭けた
塩田さんの名前を出すと
きっと来る。




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