僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
「礼ちゃん先輩、今日はデートじゃないんですか??」


「デートだったよ。

 でも、恭子が明日朝は早くから研究室で発表があるんだ。」



「へぇー。恭子さん、優秀ですもんね・・・」


「ひなは?総一郎に会いに来たんじゃないのか?」



そう聞かれ、私は、今までの事を話した。


「わたしも、恭子さんみたいに、綺麗で頭が良かったら良かったのにな・・・」



そしたら、こんなに不安になることも無かったのかもしれない。


そんなことを思っていると、礼ちゃん先輩に頭をぽんぽんとされた。



「ひな、それは違うよ。

 もし、ひなが恭子みたいだったら、総一郎はひなを選ばない。


 俺なら、いくら仕事が忙しくても、彼女をそこまでほったらかしにしないけど、それでもひなは俺を選ばないだろ?

 それと同じだよ。

 ひなは、そのままでいいんだよ。」



それを聞いてぽろぽろと涙が落ちた。



「元気だせ!!

 俺がこんなこと言っても嬉しくないかもしれないけど、お前の笑顔は人を元気にする。

 あんな馬鹿な弟だけど、見捨てないでやってくれよ。」




「え?弟?総一郎が弟なの?」



「え?!ひなちゃん、待って。

 俺、結構いいこと言ったのに、ひっかかるとこそこ??」



「あ、ごめんなさい。

 
 何となく、総一郎がお兄ちゃんだと思ってたから。」



「数時間だけだけど、俺が兄です!」



そう言って、頭をぐしゃぐしゃされた。



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