コトノハの園で




 ―*―*―*―*―*―


中庭は特別。


だけど、それ以外の職場という場所には、これ以上入り込まないようにしないといけない。


ずっと一緒にいたい気持ちはあるけど、ずっと一緒にいるためには、線を引くことだって大切なんだ。


かっこいいことを言っても、私はまだまだ大葛藤中だけど……。


でも、今日は素直に喜ぶことにした。香田さんの優しい厚意だったのだし。


「じゃあ、夜にまた」


「はい。多分、中庭にいます」


「危ないですから他のところが……」


「平気です。あそこで待ってたいなあ、って。――残業がないことを祈ってます」


「そっ、それはもう必ずっ」


突然誘ってしまった今夜の約束を再確認して、森野さんは仕事へ。私は、一旦家に帰ることにした。


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