コトノハの園で
「おおそうか。ちょっとは透の前向き発言に協力出来てるんなら光栄だね。――透の女性不信、だいぶ消えたろ? あとはオマエ次第」
それは……
「そうだけど……けどさ……」
「耳タコだ。もう少し慣れたいってのはさ。だったらさ、誰かにリハビリでも頼んでみれば?」
やや食い気味に反論する。
「そんな人いるわけがないっ!!」
……いや、そうじゃない。
「そんなことっ! ……」
……訓練所じゃあ、あるまいし……。
……、
そして、沈黙が流れる。
こんな感じで、この話題はいつも終了。
失速した僕の言葉など追いかける気もない健人は、携帯電話を操作し始める。
……気まずさを若干感じ、飲みたくもないアイスティーに手を伸ばした。