大嫌いなアイツの彼女になりました。
そう思った時には遅かった。
「ふっ」
必死に堪えていた笑いが吹き出てしまった。
もちろん、山口さん達は大激怒。
「なんで笑ってるのよ!本当、なんなの」
「こっちは本気で怒ってるんだよっ」
「有り得ない、サイッテー」
……ヤバいな、これ。
あたしは焦り始める。
山口さん達の表情が怒りに包まれていく。
「マジ死ねよ。」
「ふざけんな」
「賢いからって調子乗るな」
「ウザい」
「可愛い子ぶってんじゃねえよ」
「どうせカマかけたんでしょ」
「うちらの相馬くんを騙しやがって」
「性格ブス」
止まらない、暴言。
次第にあたしまで、なんだかイライラしてきた。