大嫌いなアイツの彼女になりました。






 そう思った時には遅かった。



「ふっ」

 必死に堪えていた笑いが吹き出てしまった。



 もちろん、山口さん達は大激怒。



「なんで笑ってるのよ!本当、なんなの」


「こっちは本気で怒ってるんだよっ」


「有り得ない、サイッテー」


 ……ヤバいな、これ。

 あたしは焦り始める。


 山口さん達の表情が怒りに包まれていく。




「マジ死ねよ。」


「ふざけんな」


「賢いからって調子乗るな」


「ウザい」


「可愛い子ぶってんじゃねえよ」


「どうせカマかけたんでしょ」


「うちらの相馬くんを騙しやがって」


「性格ブス」



 止まらない、暴言。

 次第にあたしまで、なんだかイライラしてきた。



< 137 / 203 >

この作品をシェア

pagetop