ショータロー☆コンプレックス
「…そうですね。言ってましたね」
それが今、この状況と、一体何の関連があるワケ?
「その勤務先ってのが、実は探偵事務所なんだよ」
「……。えっ。探偵!?」
僅かなタイムラグのあと、オレはそれまでの怒りも忘れて、テンション高めに問い掛けてしまった。
まさか自分の人生の中で生の探偵をこんな間近で拝める日が来るとは夢にも思っていなかったから。
何をかくそうオレは「探偵」というものにも強い憧れを抱いていたりする。
それと警察官。
「困っている人の味方」「事件(トラブル)を解決に導く」的な役割の人に、どうやらオレは弱いらしい。
おそらく、かーちゃんが昔から推理物のドラマや2時間サスペンスなんかを欠かさず見ていて、必然的にオレもその習慣に付き合う事になり、そのヒーロー像を幼少期より散々刷り込みされた結果だと思うけど。
俳優に憧れを抱いたのも、間違いなくそれがルーツであると思う。
ただ、ずっと興味はあったけれど、探偵事務所の求人広告なんてどこにも出されていなかったんだよな…。
たまたまオレが見つけられなかっただけなのか、はたまた探偵ってのはスカウトとか誰かからの推薦がないとなれないものなのかは分からないけど。
そして、わざわざ所在地を調べて自分から事務所の門を叩いて「雇って下さい!」と言うまでの情熱と度胸もなく、探偵になるのは早々に断念する事にした。
それが今、この状況と、一体何の関連があるワケ?
「その勤務先ってのが、実は探偵事務所なんだよ」
「……。えっ。探偵!?」
僅かなタイムラグのあと、オレはそれまでの怒りも忘れて、テンション高めに問い掛けてしまった。
まさか自分の人生の中で生の探偵をこんな間近で拝める日が来るとは夢にも思っていなかったから。
何をかくそうオレは「探偵」というものにも強い憧れを抱いていたりする。
それと警察官。
「困っている人の味方」「事件(トラブル)を解決に導く」的な役割の人に、どうやらオレは弱いらしい。
おそらく、かーちゃんが昔から推理物のドラマや2時間サスペンスなんかを欠かさず見ていて、必然的にオレもその習慣に付き合う事になり、そのヒーロー像を幼少期より散々刷り込みされた結果だと思うけど。
俳優に憧れを抱いたのも、間違いなくそれがルーツであると思う。
ただ、ずっと興味はあったけれど、探偵事務所の求人広告なんてどこにも出されていなかったんだよな…。
たまたまオレが見つけられなかっただけなのか、はたまた探偵ってのはスカウトとか誰かからの推薦がないとなれないものなのかは分からないけど。
そして、わざわざ所在地を調べて自分から事務所の門を叩いて「雇って下さい!」と言うまでの情熱と度胸もなく、探偵になるのは早々に断念する事にした。