ショータロー☆コンプレックス
それに以前テレビで、弁護士に法律相談をして見解を求める、という内容の番組を見た事があるけど、素人からしたら「これはアウトだろ」と思うような行為も、罪に問うのは難しいという回答がされていて、心底驚いた。


法律ってのは案外シビアなものなのだ。


「そういう事。でも、刑事事件にはできなくても、男の実家と今の潜伏先は調べがついているんだから。Aさん自身がそこに乗り込んで行って男に文句を言う事くらいはできるだろ?そしてそれは新たな犯罪の抑止にもなる」


「え。でも、それはちょっと危ないんじゃないですか?」


逆上した男に何をされるか分かったもんじゃない。


「その時は俺達が立ち会うさ。ボディガードも探偵の仕事の一つなんだからな。もちろん、タダって訳にはいかないけど。それに、脅したり暴力を振るったりしたらそれこそ警察沙汰になっちまうんだから。男だってそうバカな真似はできないだろう」


「何だかイマイチ納得がいかない決着ですけどね」


多少はAさんの溜飲も下がるかもしれないけどさ。


「まぁ、それはあくまでもここで調査が打ちきりになった場合の話だから。引き続き調査を進めて、間違いなく詐欺に遭ったであろう女性の存在を掴めたら、また状況は変わって来る」


「そうですね」


何だか、そういう人の存在を期待しているみたいになっちゃって複雑だけど…。
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