ショータロー☆コンプレックス
まぁやり合うというか、大抵オレが一方的に言い負かされてコテンパンに叩きのめされるんだけど。
無駄にヘコむだけだしすこぶる面倒くさいし、特に今は余計なやり取りをしている時間的余裕なんかないし。
話を聞いた限りでは、もうこの男と関わり合う事もなさそうだし、とりあえず大人しく言う事を聞いてやって、後腐れなく別れよう。
それにどうせ駅方向は帰り道だし。
ちょろっと寄るくらい大した手間じゃないよな。
オレは自分で自分をそう納得させると、運転席に乗り込んでエンジンをかけ、助手席の男がシートベルトを装着するのを見届けてから車をスタートさせた。
「何かお前の運転って、危なっかしくね?」
走り出してすぐに、男はダメ出しをして来た。
絶対に突っ込みが入ると思っていたのだ。
自分自身、嫌と言うほど自覚している事だから。
「すみませんね。あんまり運転しないもんで」
別に謝る必要なんかないんだけど、卑屈にもついつい口をついて出てしまった。
「東京は交通の便が良いから車が無くても差し支えないし、ていうかそもそも買えないし、つい最近まで運転はほとんどしてなかったんですよ」
今回のデートの為に事前に予行練習はしたけども。
「必要性を感じてないなら、何で免許取ったんだよ?」
無駄にヘコむだけだしすこぶる面倒くさいし、特に今は余計なやり取りをしている時間的余裕なんかないし。
話を聞いた限りでは、もうこの男と関わり合う事もなさそうだし、とりあえず大人しく言う事を聞いてやって、後腐れなく別れよう。
それにどうせ駅方向は帰り道だし。
ちょろっと寄るくらい大した手間じゃないよな。
オレは自分で自分をそう納得させると、運転席に乗り込んでエンジンをかけ、助手席の男がシートベルトを装着するのを見届けてから車をスタートさせた。
「何かお前の運転って、危なっかしくね?」
走り出してすぐに、男はダメ出しをして来た。
絶対に突っ込みが入ると思っていたのだ。
自分自身、嫌と言うほど自覚している事だから。
「すみませんね。あんまり運転しないもんで」
別に謝る必要なんかないんだけど、卑屈にもついつい口をついて出てしまった。
「東京は交通の便が良いから車が無くても差し支えないし、ていうかそもそも買えないし、つい最近まで運転はほとんどしてなかったんですよ」
今回のデートの為に事前に予行練習はしたけども。
「必要性を感じてないなら、何で免許取ったんだよ?」