星に願いを
先生は

イケメンで、面白くて、人気者になった。


そんな人気者の先生は


とんでもなく
無気力で、極度のめんどくさがりだった。



授業中は、すぐに


「あー…めんどくせぇ」


と言って座り込んでしまったり
小テストや、自習なんか、静かなとき、
ふと先生を見ると、大抵、机に突っ伏しているか、
窓の外をぼーっと見ていたり

とにかく、先生らしくない人で



先生に向いていない人のように
私には見えた。



どうして、こんな人が先生になんかになろうと思ったんだろう。

絶対、誰かのために頑張れる人には見えない。



いつもぼーっとしていて
無気力で、めんどくさがりで、なにを考えているのか全く分からない先生が
私は、正直




苦手だと感じた。







決して

先生のことは嫌いじゃない。


赴任して、すぐに
生徒から好かれて、人気者で

授業もわかりやすくて




とてもいい先生だと、感じている。











だけど













いつもめんどくさがりで
適当な先生は








何でもないような
ふとした瞬間に


なんとも言えない、
哀しそうな顔をするんだ。









いつも


普段は適当なくせに
どうして不意に

どうしようもないほど、
哀しげで、儚い顔をするんだろう。と





そう思うと、先生のぼんやりとした顔を見るのが苦しくて








私は、どうしてか




























先生が苦手だ。
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