Pleasureー自由の元姫ー
「そうね。」
私は微笑み返す。
美紅はポッと頬を朱色に染める。
「〜〜っ結莉さまの笑顔は破壊力満点ですわっ!」
「ありがとう?」
否定はしない。
だって私は、自分の容姿が整っている事ぐらい自覚してるもの。
何故か疑問系で返す私だけど美紅は満足そうなのでまあいいや。
「無視してんじゃないわよっっ!」
「っ痛!」
ガッと後ろから美紅に掴みかかる小西。
強い力で掴まれたからなのか、美紅は顔をゆがめる。
何してんのこの女。
「何して、」
「きゃああっ!?」
小西を止めるため声をかけようが、言い終わる前に小西の甲高い声で遮られる。
小西が尻餅をついて倒れる。
その光景にを不思議に思い上を向く、
……と。
「気安く触れてんじゃねぇよ、ですわ。この愚民が。」
そこには完全にキレた美紅が、仁王立ちしていた。