pureLove 永遠の愛
「…。俺.2年位前からずっと
想ってる女が居る。
すげぇ好きなんだ…。
俺はその女の為だったら
ずっと待ってられる。」


映画館の時と同じように
前かがみに座りながら
沢村君が話してくれた。


前に梨子が言ってた。


しおりさん?の事だよね?


元カノの事だよね?
本当に好きなんだね。


梨子から聞いた事は
言わなかった。


沢村君が自分から話して
くれた事が嬉しかったから…。


「その人は幸せだね…。
沢村君にずっと想って
もらえて…羨ましいよ。
私の事も沢村君みたいに
想ってくれる人現れるかな?
やっぱり…こんな私じゃ
無理だね…。(笑)」


「………。」


沢村君?…彼女の事
思い出してるの?


少し…少しだけど
胸がキュンとした。


「…つまり…お前の事も
待ってくれる男はどこかに
絶対居るって事だよ。
俺みたいな男がな…。
だからお前はお前らしく
ゆっくり大人になればいい
んじゃねぇの。」


なんでだろ?…涙が出てくる。


沢村君がびっくりしているのが
気配でわかったけど…。
涙は止まらなかった。


「本当にまだ子供だな。」


そう言って笑いながら沢村君が
頭を撫でてくれた。
< 50 / 342 >

この作品をシェア

pagetop