LAST VOiCE
「はい。点滴終わったわよ」
「ありがとうございます...鈴木さん」

今は梅雨の時期だとニュースで言っていた
そのせいか今日は雨が降っていて、
ジメジメしててとても気持ち悪い。

突然、ドアがノックされた。
「はーい」
鈴木さんが見に行ってくれた

「藍坂さん。お客さんよ」
そう言い、鈴木さんは出ていった





私は窓の方へと体の向きを変え、じっと
窓の外を眺める。

(...お客なんて、知らない...。
私の見舞いに来てくれる人なんていない。
お父さんはいないし、お母さんは仕事。
いつも1人。だから別に1人がどうとかじゃ
ないけど。)

「どなたですか。誰だか知らないけど
帰って。
私の見舞いに来る人なんていないから。
病室間違えたんじゃないの?」

わざと冷たく、突き放すように言った。

私といたってろくなことがないから。


「よぉ」

たったの2文字しか発さない
無愛想なヤツ。

そんなヤツ、知らない。


いや



私は知っている____
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Twilight Day
白蛇♭/著

総文字数/262

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大好きだよ。 ずっと一緒にいたい。 愛してる。 好き。好き。 だからこそ、さよならしなきゃ いけないんだ_____ **************** 「全部、嘘になってしまえばいいのに」 正体不明の孤独な少女 小野 紅羽-Kureha Ono- × 「俺は離したりなんかしねぇ」 性格の悪い少年 沖那 恭介-Kyousuke Okina- ******************

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop