LAST VOiCE
「はい。点滴終わったわよ」
「ありがとうございます...鈴木さん」
今は梅雨の時期だとニュースで言っていた
そのせいか今日は雨が降っていて、
ジメジメしててとても気持ち悪い。
突然、ドアがノックされた。
「はーい」
鈴木さんが見に行ってくれた
「藍坂さん。お客さんよ」
そう言い、鈴木さんは出ていった
・
・
私は窓の方へと体の向きを変え、じっと
窓の外を眺める。
(...お客なんて、知らない...。
私の見舞いに来てくれる人なんていない。
お父さんはいないし、お母さんは仕事。
いつも1人。だから別に1人がどうとかじゃ
ないけど。)
「どなたですか。誰だか知らないけど
帰って。
私の見舞いに来る人なんていないから。
病室間違えたんじゃないの?」
わざと冷たく、突き放すように言った。
私といたってろくなことがないから。
「よぉ」
たったの2文字しか発さない
無愛想なヤツ。
そんなヤツ、知らない。
いや
私は知っている____
「ありがとうございます...鈴木さん」
今は梅雨の時期だとニュースで言っていた
そのせいか今日は雨が降っていて、
ジメジメしててとても気持ち悪い。
突然、ドアがノックされた。
「はーい」
鈴木さんが見に行ってくれた
「藍坂さん。お客さんよ」
そう言い、鈴木さんは出ていった
・
・
私は窓の方へと体の向きを変え、じっと
窓の外を眺める。
(...お客なんて、知らない...。
私の見舞いに来てくれる人なんていない。
お父さんはいないし、お母さんは仕事。
いつも1人。だから別に1人がどうとかじゃ
ないけど。)
「どなたですか。誰だか知らないけど
帰って。
私の見舞いに来る人なんていないから。
病室間違えたんじゃないの?」
わざと冷たく、突き放すように言った。
私といたってろくなことがないから。
「よぉ」
たったの2文字しか発さない
無愛想なヤツ。
そんなヤツ、知らない。
いや
私は知っている____
