ねぇ、どうして君は【Second】




翌日。



「やぁ〜。一之瀬さん助かったよ。ありがとう」


「…いえ。主任が、手伝ってくれましたので」





部長と桜の会話に、俺が出てきたことにドキッとした。






「あー羽瀬君がかい?彼は君が来る前までこの中で一番フランス語ができる人だったからねぇ」


「そう、なんですか」




俺の話を、早く切りたがる彼女。






「俺が手伝った時にはもうほとんど終わってましたよ?俺はちょっと手を貸しただけです」


ちょっとズルいかななんて思ったけど、俺もその会話に加わった。





変わらず笑いながらお礼を言う山城さんと、少し顔を赤くして気まずそうにもなんとか話を続けようとする桜。





そんな桜を見ると、昨日のことで少しは意識してくれてるのかななんて自惚れてしまう。



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