ねぇ、どうして君は【Second】
「羽瀬主任っ。お疲れさまでしたぁ〜」
「…あぁ。お疲れ」
無駄に高めの声を出して挨拶してくる後輩を軽く流す。
会社を出るためには全員が通るはずのロビー。
俺は、そこの壁に寄りかかって桜が出てくるのを待っていた。
「一之瀬ちゃんおつかれー」
「あっ、お疲れ様です!」
笑顔で別の社員に挨拶しながら出てくるの彼女を見つける。
俺の前ではもう見せなくなった笑顔を、他の奴に見せてると思うと腹が立ってきた。
「…一之瀬」
「えっ…主任?」
距離がこっちに近づきてきたところで呼び止める。
とっくに退社したはずの俺がいることに驚いてるのか、彼女は目を見開いていた。