100通目のラブレター


「あ〜、疲れた!」


「ね〜(笑)」


そんな会話をしながら澪と部活が終わって、外に出ると、

「葵!」


と、名前を呼ばれて振り向くと…

「!!」

今も昔も変わらずユニフォームを真っ黒にした海斗が立っていた。


「……。」


私が驚いて言葉を発せずにいると海斗は、

「一緒に帰ろ」

と言った。


「うん」


私はためらいがちに返事をし、ふと横を見ると気を利かせたのか、澪の姿はもうなかった。



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