インフィニティ(仮)
昴君はそう言った。
あいつとはもうそこに見えているスルトのことだ。
スルトがこちらに振り向いた。
…気づかれた!
大きな羽を広げ空へ羽ばたく。
「うわっ!」
凄まじい風と熱が入り混じった熱風がくる。
僕は昴君の腕を僕の肩に担いで小走りに走る。
一瞬あたりは暗くなり目の前に大きな壁が出来た。
大きな瞳で僕の真上から見下ろしている。
グローブのおかげなのか…前より熱さを感じない。
…戦えるぞ。
これなら。
僕は目の前にいる巨大な敵を睨んだ。
…怖くない。怖くない。怖くない。怖くない…。
行くんだ。僕ならやれる。
なら…どうして足の震えが止まらないんだろう。
駄目だ。こんなのに勝てるわけないよ!
逃げだすにも足が言うことを聞かず…
ただその場に尻餅をついた。
「ダメだ…恭!あきらめるな!あきらめたら…死ぬんだ!」
そのあと昴君は血を吐いた。
…まさか。不死者に噛まれた時に毒を…。
昴君は動けそうにない。
僕がやるしかないんだ!