インフィニティ(仮)
「ごめん…足手まといで…。」
僕だって…何もできない。
けどあきらめない!!
昴君をおぶり、民家の塀に隠れた。
どうすれば倒せる?
どうすれば追い払える?
どうすれば…。
後ろからパチパチと音がし…見ると民家は燃えていた。
ここだけじゃない。この辺り一帯が燃えている。
遠くに見えた僕の家も燃えていた。
「母さんっ!……由夏っ!!」
昴君を担いで走る!体育は苦手な方だった。
もう限界だ…。
必死にたどり着いた見慣れた家は業火に見舞われていた。
「うわあぁぁぁぁっー!!!お母さーん!由夏ーっ!!」
焼ける家が煙を立てる。
「ごほごほ!…毒で死ん…じゃう前に…一酸化中…毒で死ぬよ…」
スルトは僕らに向かって炎を吐き出した。
「うわあぁぁぁぁ!」
炎が僕らを包む…。
僕は目をつむるしかなかった。
………。
熱くない。
そっと目を開けると昴君が僕の後から手をかざし…
炎をかき分けていた。
炎は不自然に僕らをよけている。
「…昴君!」
「長くは…もたない」