幼なじみ
指を滑らせて奏でる音色


音符の一つ一つに思いを込める


トリルは優しく…
凪沙がいつも私の頭を撫でてくれるように



最後の音に余韻を残して
鍵盤から手をあげた


凪沙を見る



柵にもたれ掛かるように寝息をたてていた



「もぅ…。」


言葉とは反対に顔がにやけてしまう


大切な人…


愛しい幼なじみ



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