君がくれた約束[続編]
そう言って電話を切ると、左手首の傷を握り締めた。
こんなバカな事をしなければ良かった…。
でも傷は消えない。
母親や父親の記憶からも消えない……。
少しすると母親が帰って来た。
「倫子ー」
母親に呼ばれ行ってみると、母親は紙袋を渡す。
「…何?」
「部屋で開けるのよ?お父さんに見付からないようにするのよ?」
そう言って、母親はいたずらっ子みたいな顔をして笑う。
私は急いで自分の部屋に行き紙袋を開けた。
「…お母さんありがとう」
中には新しい携帯電話と、ぴったり嵌まる腕時計が入っていた。
携帯電話にシュウの番号を登録すると、左手に腕時計を嵌めてみる。
傷はちょうどよく隠れて、私は腕時計をしたまま母親の所に行った。
「お母さん、本当にありがとう」
私がそう言うと、母親は複雑そうな顔をして言った。
「本当はね、これで良かったのか分からないの。シュウくんと上手く行かなくて又…って思うとね…」
「私、もうバカな事はしないよ。本当に分かったの。どれだけの人を傷付けたか…」
「じゃあ、頑張りなさい。皆に認められて、祝福されるように」