君がくれた約束[続編]
「秀司!」
秀司の視線はリカコさんの方を向き、秀司がリカコさんの名前を呼び掛けた時、リカコさんの顔が強ばっていくのが分かった。
そしてリカコさんは秀司に冷たく言い放つ。
「何しに来たの…?」
「何って…」
秀司の顔はみるみる雲っていく。
私達四人の空気は一気に重くなり、シュウも私もその空気に呑み込まれて何も言えない。
「ごめん…帰るよ」
秀司はそう言って肩を落として歩いて行き、胸が痛くなるくらい悲しくなった。
「ごめん、シュウ…。私も帰るよ。又連絡するね!」
「分かった」
シュウは無表情でそう答え、私はリカコさんに軽く頭を下げると、秀司の背中を追い掛ける。
秀司は急ぎ足でなかなか追い付けない。
「秀司ー!待ってよ」
私は小走りに秀司に近付いて、秀司の腕を掴んだ。
秀司は青ざめた顔をしていて、私に蚊が鳴くような声で言う。
「お前…ご飯行くんじゃないの?」
「やめた!」
あんな光景を目の前で見て、秀司を放って自分だけ楽しむなんて出来ないよ。
「バカだな、お前…」
「いいの。この借りはいつか返して貰うから」