後編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
休憩が終わると今度はアイリちゃんの
シゴキが待っていた。


一度にたくさんの人を相手にする練習だ


アイリちゃんは女の子だから
慣れるまでは顔に面をつけてやるように
言われてた


急に乱入してくるのも
門下生で明夫君じゃない。


明夫君は常にアイリちゃんに
アドバイスしていた。


ミカは、アイリちゃんのお祖父さんに
今日はこれくらいにしておくようにと
言われたらしく


アイリちゃんのシゴキを食い入るように
見ていた。


うん、アイリちゃんいい感じだね。
次々に男の門下生を倒していく


改善点といえば
たまに一発で仕留められない時が
あるくらいかな。


でも、二発目にはしっかり仕留めるし
アイリちゃんは二刀流が
得意みたいだから
自分で修正してきちんと立て直せる。


女の子とは思えないくらい
喧嘩慣れもしてる


アイリちゃんの相手は
全く同じタイプの女子だから


この練習は充分本番に役立つハズだ。


ひとしきりやりきると


明夫君がフッと笑顔になって


「うん、アイリちゃんいいね!
3000本の打ち込みで悪かった所も
ほとんど無くなったし、一度にたくさん
の攻撃を受けても致命傷さえ貰わなければ絶対大丈夫!俺が保障するよ!
明日からまたこの練習を続ける事。
打ち込みを3000本やった後にだよ?
最後にレイジと俺と一本ずつ乱取りしたら今日は終わりにしようか」


「はい、先生」


アイリちゃん、練習始まると
途端にスイッチ入れ替える。


休憩の時は俺や明夫君で
何度もフラフラしてたのに(笑)


練習始まった途端
明夫君を先生と言って真剣モード。


うんうん、かっこいいぞ。


ミカから見たらアイリちゃんが
師匠だから、アイリちゃんの稽古を
尊敬の眼差しで見ていた。


それがまた可愛くてしょうがない。


俺はアイリちゃんとは違って
ミカが可愛すぎて横に立ってるだけで
手を握って、抱き締めて
キスしたくなるみたい。


俺もまだまだ青いな(笑)
修行がたりない!!


明夫くんからアイリちゃんと
乱取りするように言われたので
準備をしていると


「礼二、お前は面をカブるな。
そんでもって、両腕にこれをはめろ
アイリちゃんの相手は多分二刀流だから
お前も2本持ちなさい」


「あっ、はい…」


明夫君は俺に片腕15キロの重りを
つけさせて(両腕で30キロ)
竹刀をもう一本俺に渡した。


早々に準備を終えると


アイリちゃんはもう準備万端で
面もつけていなかった。


「アイリちゃん…面は?大丈夫??」


「うん、大丈夫。レイジくんに
ハンデ貰ってるからね…
おもいっきり行くから手加減無用です」


と言って、アイリちゃんは俺の腕を
指差した。


ああ、そういうことね。


「よし、2人とも準備はいい?
はじめっ!」


明夫君の合図と共に俺とアイリちゃんの
乱取りが始まった。


確かに、アイリちゃんは凄く
すばしっこく、二刀流がとても得意だ。


ここの門下生よりは遥かに強い


俺の通ってた道場でも俺の次くらいに
強い。


例え、30キロのオモリをつけてても
俺はそれよりも遥かに強い。


手加減したら失礼に当たるので


早々に一本取った。


「うわぁ〜!やっぱ強いやっ!
30キロのハンデ貰ってるのに
手も足も出ない…」


アイリちゃんは悔しそうにしながらも
スッキリ、サッパリした様子だ。


その後、アイリちゃんは
明夫君からアドバイスを貰っていて


俺は明日から片腕に25キロの
オモリをつけてアイリちゃんと
二刀流で乱取りをやることになった。
それでもダメなら30キロのオモリを
つけろだと…。


二刀流が不得意な俺の練習にもなる
らしい。


明夫君は毎日ここに来られる
わけじゃないからと言って


俺らの苦手な部分を治すための
稽古を徹底的に仕込んでくれた。


そして、今日の練習は終わって
アイリちゃんに別れを告げ
俺の車で明夫君を送ってから
帰る事になった。


はぁ、疲れた…


明夫君鬼(笑)

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