この恋を叶えてはいけない
「ねえ……」
「ん?」
夕方、
学校が終わって直接向かったのは、駿の家で……。
「ずっと……
傍にいてよね……」
「何いきなり」
「……なんとなく…」
なぜだか、すごく
胸がざわざわとする……。
駿が離れていくとか
そんなこと思わないけど………
目に見えない不安。
駿はぎゅっとあたしを抱き寄せる。
「当たり前じゃん」
そう言って、
不安な言葉を漏らす唇に、キスを落とした。