この恋を叶えてはいけない
案内された部屋は、決して広くはないアットホームな部屋だった。
大学生のあたしたちが、これでも一生懸命背伸びをして予約をした場所だ。
そういえば、キャンセルされていないってことは、貴志はここの料金払うんだ。
ま、あたしには関係ないけど。
あえて冷たい感情をむき出しにし、
あたしは疲れた体をベッドへとダイブした。
「……疲れたぁ…」
足はもうパンパンで、歩くのはもう嫌。
10分で着くなんて嘘。
結局40分以上歩かされたし。
エアコンの効いた部屋と、ふかふかのベッドはすぐにあたしの体を癒し、次第に心地いい睡魔が襲ってくる。
その睡魔に身を任せ、気が付けばそのまま意識は遠ざかっていた。