この恋を叶えてはいけない
「………あれ…」
ふと目を覚ますと、部屋は真っ暗だった。
一瞬、自分がどこにいるのか分からず、辺りを見渡して動転する。
だけどすぐに今自分が、ペンションに来ていることを思い出して、ほっと息をついた。
「シャワーでも浴びよ……」
一人でいると、つい独り言を言ってしまう。
あたしはすっかり冴えきった頭で、鞄から新しいワンピースを取り出すと、お風呂場へと向かった。
汗でベトベトになっていた体が、シャワーで洗い流されサッパリとする。
タオルで拭いて、ワンピースをかぶり、髪を乾かした。
「ご飯、どうしよっかなー」
このペンションには素泊まり。
近くのレストランとかで食べる予定だったから、何も準備はしていない。
お腹は空いてはいるけど、やっぱり食欲はなく、なんとなく窓辺へと向かった。
「綺麗……」
窓からは、星空でキラキラと光る海が見えた。