この恋を叶えてはいけない
妹。
一番聞きたくないワード。
だけど一番何度も聞かないといけないワード。
「そうだよ……。
どんだけシスコン…なの……」
「昔はあんだけ俺に引っ付いてたくせに」
「そんなの覚えてない」
駿だけが覚えてる。
兄妹としての関係。
何も覚えてないあたしが、突然現れた駿を兄と思うことのほうが難しくて……。
「もういい。
帰る」
「送るよ」
「いいよ。
駿の家から、結構遠いし」
「だからって、こんな時間に一人で帰せるか」
その言葉は、兄として?
喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
当たり前のこと、何考えてんだろう……。