俺様副社長に捕まりました。
その日は来た。
水沢さんには安藤専務の方をお願いした。
あらかじめ安藤専務の予定を秘書から聞き出し
特別な用事がない日をピックアップした。
そして会わせたい人がいるので時間を作って欲しいとお願いした。
この会わせたい人をいきなり里沙さん家族にしてしまうと
即アウトになりかねないのでここは里沙さん家族以外の人、
恐らくこの場合私の名前を上げるだろう。
そのへんは全て水沢さんにお任せしたので私は細かいことまでは聞かないことにした。
そして日程が決まったところで拓海さんに知らせ
その日だけは定時で帰れるよう調整をしてもらった。
そして私は・・・・というと

「だめですか?」
「ダメじゃないけど・・・・そんなことしてもらうほど私何もしていないわ。
逆に私たちが桃花さんにお礼をしなくちゃいけない立場だと思うんだけど」
水沢さんと付き合うようになったのは里沙さんたちのお陰だから
お礼に食事に行きませんか?と誘ったのだ。
そしたら予想通りの返事が帰ってきた。
でもそれじゃ~困る。
「とんでもない。私はそれに見合っただけのお金を頂いてるから
そんなこと言わないでください。じゃないと・・・・仕事しにくくなりますよ~
でんと構えててくれていいんですから・・・それよりもとにかく明日は子供たちも一緒に
お食事に行きましょう。もちろん拓海さんにも言っておいてくださいね」
本当は拓海さんには既に知らせてあるからいいんだけど
ここは演技しなくちゃね
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