君と過ごした1ヶ月








「あのー」



その日の帰り道、歩いて帰る私に声をかけてきたのは一人の女の人。


怪訝に思ったのが伝わったのか女の人は慌てた様子で言った。



「私、染井遥の母です」


『え、遥の!?』



言われてみて観察してみるけど正直あまり似ていない。


遥は色素が薄いのか少し茶色だけどこの人は真っ黒だ、まさに日本人の髪って感じ。


目だって切れ長の遥と違ってパッチリとしたどちらかというと可愛い系。


遥はお父さん似なのかな?



「私そんなに変かしら?」


『あ、す、すみません!不躾に…なんかあまり遥と似てないなって、遥はお父さん似なんですね』


「別にいいのよ、そんなにかしこまらなくても。でも……そうね、遥くんは私に似ることはないわね」




ふふっと少し寂しげに笑った遥のお母さんの言葉に少し違和感を抱く。


似ることはない?


どういう意味だろ。





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