ぺピン
その中の１人が、確か京香と同じクラスだったはずだ。

「話しかけても無視するんだもん。

休み時間の時だって本読んでるし」

本を読んでいると言うことは、読書が好きと言うことなのだろうか？

恭汰はそんなことを思った。

「お昼もお弁当を持ってどこかへ行っているんだよ？

どこで食べてるか知ってるー？」

そう言った女の子に、
「トイレで食べてるんじゃないの？」

「えーっ、マジでー」

キャハハッと、女の子は大きく口を開けて手をたたきながら笑った。

平気な顔で悪口を言って下品に笑っている彼女たちに、恭汰は怒りを感じた。

中に入って、彼女たちに一言文句を言おうかと思ってドアに手をかけようとしたら、
「邪魔です」

そう言われたのと同時に、ドアが開かれた。
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