小宮の隣・俺のモラル

「それなりに…楽しんだ。」

「ふーん。」

真っ直ぐ俺を見つめてくる。

「由希さぁ…俺のこと絶対好きになるよ。」

「…小宮?頭おかしくなったのか?」

俺がお前を好きになる?

「俺はいつも、真面目だよ。」

「嘘ばっかり。いっつもチャラチャラして、真面目に見えません。」

思ってもいないことを言ってしまった。

「……だよなー。やっぱり真面目なキャラって合わないよな!」

「自分でもわかって……。」

小宮は、俺から視線を外して、表情を曇らせていた。

「………由希。」

顔に真っ直ぐ手が伸びてくる。
ぎゅっと目をつぶり、身体が強張る。

「……ちゅっ…。」

「…!!!」

柔らかい感触と、頬に振れられている手の冷たさ。
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