叶う。 Chapter1
電車はあっという間に、私の通う学校の最寄り駅に着いた。
私は人もまばらな改札を抜けると、真っ直ぐに学校への道を歩いた。
駅から学校までは、ほぼ直進の道路沿いを真っ直ぐに歩いて行くだけだった。
途中、駅前のコンビニに寄ってお昼に食べるサンドイッチとイチゴオレを買った。
時間がある時は基本お弁当を持って行くのだけれど、今朝は作っている時間がなかった。
学校が近づくに連れて、同じ制服を着ている人達の姿が視界にちらほらと映り始める。
どこからか微かに金木犀の香りがした。
その花はあまり見かけないけれど、不思議とこの時期になるとあちらこちらでその香りがする気がするのはきっと私だけじゃないのだろうと思う。
そんなくだらない事を考えながら歩いていると、すぐに学校が見え始めて、私は無事に校門まで辿り着いていた。
いつもと同じ。
平穏な一日が始まる。