サイコーに幸せなお姫様。

「お帰りなさい!早かったね!!すぐご飯温めるから!!」



「……うん。ただいま…」



アパートに着いて玄関を開けた先で出迎えてくれたテルヨは……



なんだろ?
いつもと雰囲気が違う気がする。



落ち着きがないというか…ソワソワしてる?



「テルヨ…なんか今日あった?」



「え?」



めちゃくちゃひきつった笑顔。やっぱり何かあったんだ。



「どうしたの?」



「…えっと。あの…」



「知ってのとおり、俺に嘘は通用しないよ?仕事で何かあった?」



気まずい顔をして首を横にふる彼女。その時、何か嫌な予感がした。



今まで…テルヨがお客さんとして店に来ていた時の



彼氏の相談を聞いてあげていた時の表情と…



全く同じ表情だったから。





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