サイコーに幸せなお姫様。



「今日ね…ここに来る途中で前の彼氏とバッタリ会って…」



一一一うわー…
マジで??



「何か話したの?」



「うん…お互い無視できないし。笑って話せたよ。なんか新しい彼女もできたみたい。」



「で?テルヨはなんて言ったの?」



「私も彼氏できたよって言ったよ。笑われたけどね。」



は?なんで笑われるわけ?



「私に彼氏ができてもヨリを戻す自信あるとか言われて…相変わらずな性格だった。私が言いなりだったからかな…。別れてもそんなふうに思われてる私ってバカみたいだよね。」



淡々と話すテルヨはやっぱりまた怒ってない。



「言い返さなかったの?なんでそこで怒らないわけ?!悔しくないの?!」



少しきつい口調になった俺に少しビックリしている彼女はすぐに優しく笑った。



「…最悪な別れ方だったけどいつか会えたら笑って再会したかったから…。悪い人だけじゃなかったから。」



それは…どういう意味?



「まだ…未練があるの?会えて…嬉しかった?」



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