サイコーに幸せなお姫様。



「ちょっ……やっ!」



そのままキッチンの床に崩れ落ちていく二人。



キスを繰り返しながら右手は首から鎖骨をなぞって服の中に手を入れようとした瞬間……



「分かった!言うからっ!!ここではやめてよ!!」


「寝室ならいいの?」


「話をするのに何で寝室なんだよっ?とりあえず洗い物だけはさせて?」


「うん。俺も手伝う」


「いいから!テレビでも見てて!!」



何だようっ!!早く理由聞き出したくて手伝いたかったのにな。



姫に言われたとおりにテレビをつける俺。



サッカーは後半戦に入っていて同点でかなりの接戦。


うぅー。超観たいけどあえてチャンネルを変える。



そんな俺を見ていたのかなおは俺に声をかけてくる。



「いいよ。サッカー観ても。観たいんでしょ?」


「……うん」



何だよ?本当にキレていた理由が全く分からなくなってきた。




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