隣の席の苦手なキミと




「あんたら、よくやるわね。」




南ちゃんが呆れてそういう。



「優香、次の授業、サボろうか。」



会津くんにそう言われ、コクリと頷く。



「ひゅー、まじラブラブだな。」

「もう夫婦じゃね?」

「あたしたちが先生に上手く言っとくよ。」



クラスのみんなの冷やかしの声。



そんな声を背中に私たちは教室を出て行った。



< 293 / 300 >

この作品をシェア

pagetop