最高にめんどくさいイケメンに愛されている女の子
みのりのしっぽのようなポニーテールが揺れた。
なぜか一緒にいる乙川も、小さく頭を下げた。
「みのり。なぜ乙川までいるんだ?」
今一番の疑問を、みのりに投げかけた。
「はい。もしはじめさんにナンパしようとする者がいた場合の対処方です。
あとは、男の意見もあったほうが、と」
胸はって答えるみのりだが、乙川の方は許可を出しているのか?
乙川の方をそっと見れば、顔つきは変わっていないが、どこか嬉しそうだ。
一応私さえいなければ、みのりと2人で私服デートだもんな。