第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
「じゃー続けよう。マーシャルと出会って解った事だが...彼女から花の匂いなんかしなかった。此れがまぁ、大きな理由かな。
代わりに...焼けた、いやんー...何と言えばいいかな。取り敢えず臭かった。
其れで、シヴァルの方だが逆に彼から花の匂いがした。そしてあの過保護さ...『代理ミュンヒハウゼン症候群』だ。
以前ディーブの部屋を漁った時に偶然目にしたんだ。
笑えるよね、幼馴染みを虐待して快楽を得てるんだぜ。ムカつく...。」
【※『代理ミュンヒハウゼン症候群』
・ 多くの場合傷害対象は自らの子であるため、児童虐待と同列に挙げられる。
しかしながら傷害行為自体は患者の目的ではなく、手段として傷害行為に及び自分に周囲の関心を引き寄せることで、自らの精神的満足を他者から得ようとしているものである。
子が患者の傷害の対象である症例では、患者は傷害を目的として行っているわけではないとはいえ、行為が反復・継続し、重篤な傷害を負わされる危険がある。】
「そんな、理由でお前が荒れるなんて珍しいな...。」
「そんな事は無いよ。チラつくからムカつくんだ。...偽善を気取った僕達の親さ。」
親か...。
其れは俺が口を挟むことではないな。
俺は其の、代理なんとかってのは知らないが、花吐き少女が嘘だったと言う事は解った。
さて、此れから何をするのだろうか。実質的『Sicario』のリーダー、ギフトは...。
俺の考えを悟ったかのように、ギフトは笑った。
代わりに...焼けた、いやんー...何と言えばいいかな。取り敢えず臭かった。
其れで、シヴァルの方だが逆に彼から花の匂いがした。そしてあの過保護さ...『代理ミュンヒハウゼン症候群』だ。
以前ディーブの部屋を漁った時に偶然目にしたんだ。
笑えるよね、幼馴染みを虐待して快楽を得てるんだぜ。ムカつく...。」
【※『代理ミュンヒハウゼン症候群』
・ 多くの場合傷害対象は自らの子であるため、児童虐待と同列に挙げられる。
しかしながら傷害行為自体は患者の目的ではなく、手段として傷害行為に及び自分に周囲の関心を引き寄せることで、自らの精神的満足を他者から得ようとしているものである。
子が患者の傷害の対象である症例では、患者は傷害を目的として行っているわけではないとはいえ、行為が反復・継続し、重篤な傷害を負わされる危険がある。】
「そんな、理由でお前が荒れるなんて珍しいな...。」
「そんな事は無いよ。チラつくからムカつくんだ。...偽善を気取った僕達の親さ。」
親か...。
其れは俺が口を挟むことではないな。
俺は其の、代理なんとかってのは知らないが、花吐き少女が嘘だったと言う事は解った。
さて、此れから何をするのだろうか。実質的『Sicario』のリーダー、ギフトは...。
俺の考えを悟ったかのように、ギフトは笑った。