イケメン同期に素顔を見抜かれました
お姉ちゃんが部屋を出た後。
有村に連絡を取ろうと、大きく深呼吸をして手に取ったスマホが突然震えだした。
『昨日はありがとう。今日彼と会えたよ』
紗希からのそんなメッセージに添付されていたのは、キレイに飾られたクリスマスツリー。
昨日会えなかった彼氏と会えたようで、文面からも紗希の楽しそうな様子がうかがえる。
私も紗希みたいに、好きな人と笑いあいたい。
お姉ちゃんみたいに、気持ちをちゃんと打ち明けたい。
込み上げてきた想いに素直になろうと決意をして、一度画面を閉じようと思った時だった。
「これって、有村……?」
クリスマスツリーの写真の右下に、小さく写るふたりの男女。
女の人が男の人の首元に手を回して、キスをせがんでいるように見える。
せがまれている男の人の顔。
少し小さいけれど、間違えるはずもない。
紛れもなく、有村だ。
「なんだ。私のこと好きって言っておきながら、結局真理ちゃんとキスなんてしてるんじゃない」
自分の口から洩れたのは、乾いた笑い。
私は、素直になることを諦めた。