初恋の君は俺を忘れてしまいました。

私の病気

私は受付で先生に連絡してもらい、今からならちょうど開いているらしく、先生専用の診察室へ向かった。


中ではまだ、先生が患者さんを診ているところだったから、診察室前のベンチに腰掛け待っていた。


五分くらいでその患者さんは診察室から出てきた。


一応、ノックをして入る。


―コンコンー


「どーぞー」


「失礼します」


「奥で座ってて」


「はい」


私は診察室の奥にある部屋に入った。


そこは、先生専用のプライベートルーム。


私はいつものお気に入りの席に座った。


先生はすぐに私の大好きなブレンドティーを片手にもち、部屋へ入ってきた。


私はコーヒーの横にある角砂糖とミルクをなれた手つきで入れた。


最初は緊張して、紅茶どころじゃなかったが、最近、いや、三回目くらいからこの部屋にも、
病院の空気にもなれた。

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