初恋の君は俺を忘れてしまいました。

昂へ。

Said kou


沙菜は急に学校へ来なくなった。


迎えに行っても沙菜の親に拒否される。


もう、一週間くらい沙菜と会ってない。


俺のイライラはマックスだった。


たしか、沙菜が学校に来た最後に日はたしか、水樹と話てること多かったような・・・


「水樹!」


一週間たってやっと気付いた俺は沙菜の家を通り過ぎ、学校へ急いで行った。


「おはよ。どした?」


「沙菜が学校に来ない理由、知ってるか?」


「・・・!」



「知ってるのか?」


「知るわけないだろ」


「・・・本当か?」


「・・・本当だ」


水樹の目は何かを突き通すような目だった。


これ以上聞いても教えてくれないとわかった俺はそれから何も言わないようにした。


いや、言えなかった。


沙菜の口から聞きたかったんだ。


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