初恋の君は俺を忘れてしまいました。
二枚目の手紙には沙菜の涙の跡が残っていた。


俺はその跡の上から上書きするように涙を流した。


学校が始まるとか、周りの目とか、とにかく気にせず泣いた。


沙菜、なんでいなくなるんだよ。


一緒にいよう。


なんで・・・俺は沙菜に思いを伝えなかったんだろう。


好きだって。


ずっと一緒にいたいのは沙菜だけだって。


なんで言えなかったんだ・・・。


俺は、自分の涙を拭かず、空を見上げた。


同じ空を、沙菜が見ていると信じて。

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