それでも愛してる。

謎 ー愛菜ー





それから私は人の目を気にする事をやめた。


誰からなんと言われようと


「おはよう愛菜」


「おはよう!!太陽」


太陽を避ける日々はもう終わった。


「今日、一緒に帰ろう」


私は自分から太陽にそう切り出す。


「うん、帰ろうね」


こんな日が来るとは思わなかった。
また太陽と話せる日が来るとは
思わなかった…。


「鈴野最近太陽と話し出したよね。」

「A組の女の子の事突き飛ばしたらしいよ。」

「やる事すべてが最低だよね。」


でも、相変わらず陰口は消えない。
むしろ増えてしまった…。


だけど、今はそんな事を考えるより
太陽と話せているって言う
その事実だけがよかった。



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