それでも愛してる。
「最近よく話しかけてくれるよね
前の愛菜に戻ったね」
夕暮れの家路を少し距離をとって
歩いている。
「…。別に私がそうしたいって
思っただけだもんね!!」
「あっ。まーたそうやって可愛げないな」
冗談めかしく太陽はそう言った。
「はい、うるさい!!
あなたの時間は終わりよ。
太陽は沈み夜が来るの。
あなたは明日までおやすみしなさい?」
このやり取りもいつぶりだろうか。
「懐かしいな、それ」
笑った太陽を見て私も笑う。
こんな日々が長く長く
ずーっと続くものだと思っていた。
だからね
全然気づかなかったんだよ…。
すぐそばにいたはずの私が
1番気づけたはずの私が
大切にしていたはずの人の苦しみを。
何も気づけなかった無力な私を
どうか許してくださいー…。