それでも愛してる。




そう思ってたのに


太陽はその日1度も教室に
顔を出すことはなかった。


でも、さほど気にせずに
家へ向かった。


エレベーターに乗り
部屋につく。


「ー…。」


鍵を取り出したものの
差し込むまで手を伸ばせなかった。


「あーもぉ!!」


鍵を握り締めたまま
向かいの部屋のインターホンを押した。


ピンポーン。


そう音がするのを待ったが
全くなってるようには思えない。

もしかして壊れてるの?


何度も押したけど小さく
カチ、カチとしかならず

諦めて私は自分の部屋の鍵を回した。



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