ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
「君が好きだよ。本当に」




先生は微笑んで、でも真剣な眼差しで、繰り返した。




私は両手で顔を覆う。



どうすればいいか分からなかった。




『私も好きです』なんて、言えるわけがない。


先生のことを好きだと認めるのが怖かった。


認めたらもう後には引き返せないくらい、さらに深く先生のことを好きになってしまう気がした。




先生が本当に私と同じ重さで私のことを好きだとは思えないのに。



先生が私をずっと好きでいてくれるとは思えないのに。




私は自信がなかった。



仮面のように完璧に装った外見以外で、誰かに好きになってもらえるような人間だとは思えなかった。




重苦しい沈黙が流れる。



先生がふう、と息を吐いた。



そろそろと目を上げると、先生は「あのね」と口を開いた。




「君にプレゼントがあるんだ」



「………はい?」



「俺のことを好きになってもらうためにはどうすればいいかなって考えて、やっぱりプレゼント攻撃が定番かな、と思い至りまして」



「………はあ」




突然なにを言い出したんだろう、と私は怪訝な顔になる。




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