ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
足を踏み入れるのも気が引けるほど仰々しいエントランスに入り、大理石の台の上にあるボタンで、教えられた部屋番号を押した。
呼び出しボタンを押すと、ピッと電子音がして、マイクから
『はい、どちら様?』
という女の声が聞こえた。
ボタンの上にあるカメラが、私のほうをじっと見つめていると気がする。
私はカメラに向かってにっこりと微笑み、
「突然申し訳ございません。
わたくし、真栄社の香月と申します。
あの、こちらに朝比奈先生はいらっしゃいますか?」
と早口に言った。
すると、『ああ、編集者さんね』という声と共に、マンションの入り口の自動ドアが開いた。
『どうぞ、お入りください。
入ってすぐ右側にある、高層階用のエレベーターを使ってくださいね』
声が軽やかに告げて、通信は途絶えた。
私はバッグを抱えなおし、自動ドアをくぐり抜けてエレベーターに乗った。
25階に着き、目的の部屋番号を探す。
ドアの前に立ち、チャイムを鳴らすと、すぐにドアが開いた。
出てきたのは、30代半ばほどに見える、そこそこきれいな女。
まぁ、もちろん私には遠く及ばないけど。
呼び出しボタンを押すと、ピッと電子音がして、マイクから
『はい、どちら様?』
という女の声が聞こえた。
ボタンの上にあるカメラが、私のほうをじっと見つめていると気がする。
私はカメラに向かってにっこりと微笑み、
「突然申し訳ございません。
わたくし、真栄社の香月と申します。
あの、こちらに朝比奈先生はいらっしゃいますか?」
と早口に言った。
すると、『ああ、編集者さんね』という声と共に、マンションの入り口の自動ドアが開いた。
『どうぞ、お入りください。
入ってすぐ右側にある、高層階用のエレベーターを使ってくださいね』
声が軽やかに告げて、通信は途絶えた。
私はバッグを抱えなおし、自動ドアをくぐり抜けてエレベーターに乗った。
25階に着き、目的の部屋番号を探す。
ドアの前に立ち、チャイムを鳴らすと、すぐにドアが開いた。
出てきたのは、30代半ばほどに見える、そこそこきれいな女。
まぁ、もちろん私には遠く及ばないけど。