ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
30分ほど経って、やっと先生は電話を手離した。




「ふぅ、疲れた。

俺ってこんなにたくさんの女の子と付き合ってたんだね。

みんなに愛されて幸せだなぁ」




「…………」




うーんと伸びをした先生が、にこりと笑って私を見る。




「さて、智恵子。

君の言う通り、俺は女の子たち全員と手を切ったよ。

これでいいんだよね?」




「あ、はい………お疲れ様でした」




とりあえず頭を下げてみる。


先生は満足気に笑った。




「じゃあ、君にも一つ、俺の願いを聞いてもらえるかな?」



「………なんですか?」




先生はソファの背もたれに身体を預けて、ゆったりと微笑みながら、驚くべきことを言った。






「ーーー君が俺の恋人になってよ」





< 87 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop