思わずきゅんときた。〜another story〜
「…よかった。」
橋本くんの顔が緩む。そして私の背中に手を回し、ゆっくりとした動作で私を抱きしめた。
優しい優しい手つきに心が暖かくなる。
……あれ、さっきより体温上がってる?
やっぱりベッドで横にならなきゃ。
そう思い橋本くんに声をかける。
「橋本くん、やっぱり横に…」
「俺、多分無意識に焦ってた。」
……私の言葉は流されてしまった。
でも、真剣な話みたいだし聞くとしよう。
「最近久保田、急にきれいになった。
髪くくり始めたから雰囲気も少しだけ違うし。
…それに、前告られてたでしょ。」
ギクッ。
…言わなかったのに、バレてる!
私の表情で何を思ってるのか察したのか、「同じクラスだしわかるよ。」と続けた。
「周りの男は久保田のこと意識し始めるしさ、それ見てるだけでムカつく。」
「ムカつく」って…、橋本くんの口から聞く日がくるとは……。