年下オトコと秘密の恋
--グルグル--


私のお腹は、オーケストラの演奏のようにキレイな音を奏でていく。


って、そんな音は、実際出ていない。


ベンチに横になったまま、私は水道のある反対側をボーっと見つめていた。


水道の少し奥にある噴水は、空に向かって飛び出したり、
また引っ込んだりと、やけに忙しそう。

--グルグル--


私のお腹もまた、忙しそうに鳴り続ける。


「もう、ダメ!!誰か~ご飯を~!!」


残り少ない体力を振り絞り、そう言葉を発してジタバタしだす私。


22歳の女が、今まさに、3歳児のようにダダをこねている……
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